寺町の名残

どうして天王寺駅周辺にはラブホテルが多いのか。それは天王寺駅ができたからラブホテルが建ったわけではなく、天王寺一帯の立地に原因があった。

ちょっと天王寺から外れた場所に上本町がある。歩いていける距離ではあるが、地下鉄使ったほうがさくさく行ける。

その上本町から天王寺を一本の線で結んだ一帯は、かつて寺町だったことから、その名残でラブホテルが建っているのである。どうして寺町からラブホテルになるか?

かつて精進落としという寺の慣習があり、これは精進料理から通常の食事に戻すことの意味であるが、坊主が通常の人間らしい生活にちょっと戻るという意味で遊郭に繰り出すことがあったらしい。生臭坊主ってこのことか...。

だから寺のある街の一帯には遊郭がいくつかあったそうだ。頻繁に精進落としがあるわけじゃないのに、何故乱立するかの如く建ったのかはよく分からないけど。

その名残で、寺町の跡地にはラブホテルが建っているというわけである。かつて遊郭だったんだからここに建てても問題無いだろうっていう考えかも知れない。

とまぁそういった歴史があって、ちょうどその寺町の跡に天王寺駅ができてしまったという。でもラブホテルが建てられたのはその後だけど。

今でも、上本町周辺や天王寺駅北側はラブホテルが多い。とは言え、繁華街は南側なので、景観的にはさほど問題はないとも思える。